2019/02/16

回復への道のりは長く辛く…入院中のおふくろさんの近況です。

ブログお待たせいたしましたーっ!先週末おふくろさんのお見舞い里帰りから毒国に戻り、到着するやいなや胃腸炎にかかりぶっ倒れてしまいまして…やっと這い上がってきたカイチョでございます〜。いやぁ…カラダは嘘つきませんね。痛感しました。すでに長くなりそうな気配のブログですが、どうぞ最後までよろしくお付き合いください!

あーいYOU達、日本に着いたらコレをさっさといれとけよ〜と言わんばかりに羽田にデーンとでてるNHKワールドアプリの広告。日本のいろはもわからずに、たくさんのYOU観光客が来る中、ホントにこれは大事だと思います。自慢じゃぁないが自然災害が妙に多い国ニッポン‼️ 首都圏にちょっと雪降っただけでもテンテコマイになっちまうんだぜ!

今回の11日間の滞在は、カイチョにとって、精神的にも肉体的にも疲労度が高いものでした。現在入院中のおふくろさんの病名はMRSA感染症というものです。抗がん剤の副作用が引き起こした病気、と言ってもいいんですかな。この感染症を引き起こすのは「黄色ブドウ球菌」という、人間の皮膚や鼻腔、腸管の常在菌で、感染患者だけではなくカイチョやまわりにいる皆さん、健常者もふつうに持っている菌です。なので菌の潜伏期間とか感染期間という表現がまったくあてはまらないのですが、抗がん剤使用患者、免疫不全患者など抵抗力のない人の体内に菌が入り込むと極めて短期間で発症するという、なんだか聞いてるとそら恐ろしく厄介な病気です。おふくろさんの場合、黄色ブドウ球菌が、経路は不明ですが体内に侵入し、血流にのって全身をめぐって脊椎にまで入ってしまって、そこで炎症を起こしてしまった…その結果背中の激痛がはじまり寝たきりになってしまったのです。


毎朝、朝日が昇るとき遠くに頭だけチョロっと見えるピンク富士山に心をしばし癒されました。



1月はおふくろさんにとって、ただただ激痛に耐える毎日だったと思います。この感染症は抗生剤の点滴投与で辛抱強く治療するのが一般的です。おふくろさんは抗生剤投与をはじめてからすでに8週間たちますが、主治医のオグちゃん先生いわく、血中の菌は全部殺しきれたものの、厄介なのは脊椎にはいった菌がいまだにくすぶっていること。またこの菌は抗生剤に対して耐性があるらしく…全部殺しきるのにももう少し時間がかかるみたい…。オグちゃんははっきり言わなかったけど、ほんとはそんなにグズグズとしていられないはずですよ…なんせガンの治療が11月からストップしてますがな、泣泣、こっちも治療していかないと大きくなってしまう。

痛みから解放されると、カイチョが差し入れしたファッション雑誌を食い入るように見てるおふくろさん。退院したら目一杯オンラインショッピングして、オシャレできるからがんばろうね‼️


おふくろさんの枕元に三種の神器。スマホ、水差し、ナースコール。



おふくろさんの痛みがいちばんツライ時にそばにいてあげることもできなくて、1月中はカイチョも毎日ダークなミュンヘンで、ココロもオツムも極まりなくしんどかったです。入院当初のころの痛みのレベルは、医療用麻薬を断続的に投与してもらっても、そばのナースステーションまで痛がっているおふくろさんの悲痛な声が聞こえるほどだったようで、「とくに夜中ずっと聞こえると夜勤の看護師みんな本当に心配でした」と、ある看護婦さんが先日カイチョに教えてくれました。おふくろさん、今でも体を少しでも動かすと痛みはあるようですが、なんとか寝返りも自由にうてるようになってすこし楽になってきているようなので、一番辛い時期をなんとか乗り越えたんだなと思います。


これがオキファストと言う名の医療用麻薬で、アヘンを原料としている鎮痛剤です。アヘンといえば、ずいぶん昔にいったチェンマイの山奥に住んでるカレン族の村に泊まらせてもらったとき、おじいちゃんとか乳飲み子抱えたおかあちゃんとかずっと吸ってたよなってふっと思い出しました。話がズレましたね!嗜好としてのアヘン吸引とはちがって、おふくろさんは痛みのない状態をキープするのが理想なので、適量を断続的に投与してもらっています。しかしながら、この医療用麻薬を静脈にうちこむわけですから、じつはおふくろさんの意識はモウロウとしている時も多く、けっこうブッとんだことを言ったりします。 ウツラウツラしながらパッと起きた瞬間に「鉄の鎌もった男が邪魔してる!」と言い出したときには「…それ誰っ?病室に死神かよ‼️」とカイチョびっくりしちゃって、そっこうティンシャ鳴らしまくって空間浄化を。そして「あっ、いまそこに優しいお顔のおじいちゃんとおばあちゃんがいなかった?」ってカイチョの隣を指差したときは、「え〜マジで〜だれか遊びにきちゃったのかな〜っ」ってまたそそくさと空間浄化を。見えないものも見えてしまう…聞こえない音もきこえてしまったり…なのよね。どこまでが幻覚でどこまでが現実化はおふくろさんしかわかりません。


カイチョがミュンヘンに帰る2日前にはオーダーメイドのコルセットができて、それをつけて7週間ぶりにベッドに起き上がり自分でご飯を食べることもできるようになりました!それまでは横になって、カイチョが小さく切ってあげたり食べさせてあげなければならなかったので、これができるようになっただけでもおふくろさんにとっては嬉しい一歩。




そしてコルセットが来た翌日にはそれをつけてベッドから車椅子にゆっくり移動して、


なんとリハビリデビューを果たしました!ベッドから起きるのも、病室から出るのも7週間ぶりで、たくさんの人や音に目が回ってしまったようだけど、リハビリ初日からつかまり立ちをして、サイドバーを掴みながら10歩くらいゆっくり歩いてみる。リハビリの先生曰く、筋力があまり落ちていないとのこと!「カイチョや、わしはだてに毎日ジムに通ってたわけじゃない‼️立証されたな‼️」とおふくろさんも嬉しそう!歩行練習も足が萎えて、かなりきつかったようだけど、毎日少しずつ慣れてくるはず!頑張れおふくろさん‼️ 自分の足でもう一度立って歩いてお家に帰れるように‼️




たまたまインスタで見かけた言葉です。まさにこれぞと思います。病気のせいで、すべてのことが弱気になって不安になって、自信すら失いつつあるおふくろさんに唯一カイチョができることかな… 先はまだ見えずですが、一歩ずつね。笑顔と希望と愛をお届け!


あっしをスキーに連れてって〜。


病院と家の往復で終わった滞在中の唯一の楽しみは、毎晩ベッドに寝っころがりながら食べるわらび餅とニッポンのテレビ番組。いま白馬がまた人気ぶり返してきてるんだそうですよ!理由は、バブル期にゲレンデで雪遊びやナンパしてた人たちが親になって、子供を連れて戻ってきている。言い換えれば、ジュリアナで扇子とオシリを振っていたおねいちゃんたちが、立派なオバハンになってゲレンデにカムバックしてるっちゅうことでしょ?それともうひとつ、外国人観光客にも日本の雪質がチョー人気になってる。ミュンヘンのカイチョの知り合いのスノボーダーDJも、日本の雪は最高だって言っていて、毎冬のように雪遊びに来ています。白馬は将来365日遊べるリゾート開発地として盛り上がってるそうで、古民家をリノベした和モダンなリゾートや、外資系ホテルも白馬進出したのだとか。激動の昭和、そして平成、時代は変わるね〜。でもやっぱりカイチョ昭和が好きだなー。



何十年ぶりに日本で迎えた節分の日!福は内、福だけカモン‼️ 東北東向いて恵方巻きを人生ではじめてガブリつきました‼️


電気グルーブが30周年だって!卓球もおっさんになったね…そりゃカイチョだっておっさんになるわな。

っちゅうわけでおふくろさんの近況、こんな感じです。けっこうたいへんな状態でありながらも、おふくろさんとは毎日たくさん話をして、すごくいい時間を過ごせました。まだ退院
は時間かかりそうですが、毎日少しずつでも前進してくれますように!

今日はこの懐メロをみなさまに!懐かしいだろ〜バブル期よ!


本日も最後まで読んでいただいてありがとうございます!ポチッとポチッと潔き一票よろしくお願い申し上げます!










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