2019/03/25

〜介護は突然やってくる〜 その2。老老介護そして緩和ケア…おふくろさんの退院後です。

グルスコット、本日も青空宣言のミュンヘンでございます!今週末からは夏時間に変わり日の入りがどんどん長くなります。やっとはるですねぇぇ。待ってましたよ、サマータイム!

ボウズのからだがクチャイクチャイだったので、週末にシャワーをしてすっきりさっぱり!40キロのボウズをシャワーに引きずり込んで洗うには、カイチョもパンツいっちょになって、ハチマキしめてハッスルしてやらなあかんので大仕事です!今日もえっちら散歩です。


おふくろさんが退院してから丸2週間が経ちました。たくさんの方から退院おめでとう!メッセージいただきました、皆さまありがとうございます!好きなものを好きな時間に食べて住み慣れた場所で生活できる喜びは、日々おふくろさんも噛み締めていると思います。しかし、その反面、在宅療養に切り替わって、やはり心配なことは山ほどあります。

たくさんの方々のサポートやお力に頼りながらの毎日ですが、やはり昼夜家で常に一緒にいるのは80歳のおやじさん、まさに老老介護です。おやじさん、「生涯現役」という言葉がモットーなので、元気なことは元気なのですが、やはり80歳にもなると自分ができると思っても体が言うことを聞かなかったり、物忘れもめっきり増えているし、会話も「おい、アレやっといてくれ」とか「あれはどうなったのかなぁ」とか「あれ」「それ」と言った代名詞が増えていたり、話の飲み込みや理解も少し時間がかかったり…と。そんな世間によくいる80歳の頑固オヤジですが、「おふくろさんのために家族でできる限りのことをしてあげたい」と毎日念仏のように言っていて、結婚して約半世紀、今まで家のことはまったくもっておふくろさんまかせだった父が (これもこれで、この世代の悪いところとカイチョは思うのですが) 、母の世話から日常生活からまわりのことすべてを不器用ながらに一生懸命にやってる後ろ姿をみていると、カイチョのほうが辛くなってしまうのです。

実は退院してからの母は、思ったほど良い方向には回復していません。おふくろさんの在宅療養とは、現状維持しながらの緩和ケアというものなのだと思います。緩和ケア…がん患者さんの精神的、肉体的苦痛を和らげるためのケアです。薬の量も半端なく (これはほとんどが違うタイプの痛み止めと下剤なのですが)、食事もなかなかとれないのに、薬を飲むのも一苦労なわけです。

毎日、朝から10錠‼️これだけの量と種類をしっかり管理するのも、老老介護では大変です。日々飲んでいる医療麻薬の副作用で、おふくろさんの意識は朝から晩までボウーッとしていることがおおく、おやじさんは物忘れもひんぱんだし、ふたりで一緒に毎回指差し確認しながら飲んでくれと懇願しました。飲み忘れ、ダブルのみなどが無いように、カイチョが帰国前にオタク字で急いでおくすり表を作ったのですが…人それぞれやりやすいやり方があるので、この表が使用されているかは疑問です。しかしもって…薬に殺されるんじゃぁないかと、この量を見るとゾッとします。

また、おふくろさんは痛みで夜眠れない日も多くて、そうなるとまた医療麻薬を1ー2時間おきに体にいれて、やっと明け方眠れるようになる…こんな状態がほぼ毎日続いています。一緒の部屋で寝ているおやじさんも、おふくろさんが痛くて眠れないと背中をさすってあげたり、気になって眠れなかったりで、精神的にも体力的にも自分の体に限界があると最近言うようになりました。共倒れだけは絶対にさせてはいけないと思うし、おやじさんにはやはり母がこのような状態でも、出来るだけ今まで通りの生活のルーティンをキープしてほしいし、なにより体も心も元気でいて欲しいのです。



実家の近所は春爛漫でした!




そんな状況ですので、おやじさんの負担を少しでも減らしてもらうために、ケアマネさんから家政婦さん(ヘルパーさん)を紹介してもらいました。原則、老老介護で共倒れにならない限り介護保険のホームヘルパーさんの訪問介護サービスをうけられない、というのが今の日本の現状みたいで、けっこう厳しいです。ですので、時給の家政婦さんにきてもらって、家事から買い出し、食事の支度など頼むことにしました。介護資格もある方らしいので、母の介助も可能で、おやじさんも少しゴルフに行ったり、自分の時間や息抜きができる。こういう方がきてくれるだけでどれだけ助けになるか、ありがたいです。

おふくろさん、毎日、体調に波があります。一日のうちでも具合が良くなったり悪くなったりの繰り返しです。最近はお腹の痛みや、吐き気、倦怠感というのが多く出てるみたいで、腫瘍内科のオグちゃんの診察はもう少し先なのですが、もう4カ月も抗がん剤治療をストップしてるので、ガンの症状がでてきていてもおかしくないのかなと思います。体力が回復したら、ガン治療をしなくちゃいけないけど、果たして体力が回復するのかな、とか、もしかしたら治療できないまま終末期を迎えるのかもしれない、とも思うし。毎日カイチョとやりとりのあったLINEも最近はチャットがかえってこなくなりました。頭の中がうまくまとまらなくて、文字打つのも面倒なのだそうです。具合のいい時にしか電話もでられず、少しでも電話ではなせても具合が悪そうだと、もうどう言葉をかけていいのか、カイチョ途方にくれることもあります。毎日まいにち、カイチョの足りないオツムでいろんなことを考えるし、おふくろさんとのいろんなことを思い出すし、いろんな感情がわき出ます。

去年、おふくろさんが大腸ガン手術退院後、はじめて愛車MINIを運転して連れて行ってくれた近所の神社のシダレサクラです。すんごいでかいんですよ、このシダレサクラ、そして立派!今年は残念ながらまだ咲いていなかった…。今頃満開かな〜。

ミュンヘンでもしっかり面倒みないといけない老犬がいます。これ次回買って帰るか…。


空港の本屋で発見。非まじめ老後、気になります。
そしてコンマリ!いま世界で一番ホットなジャップガール!



J POPゴールドっちゅうプレイリストをスポチファイで発見!これを聴きながらミュンヘンへ!来週の今日は新元号発表ですね!新しい時代、ワクワクします!

ミュンヘン無事到着、全日空さん今回もありがとうー! 


今日もよく寝てますがな。ボウズと一緒に入れるという日常の幸せ…。毎日くそベタベタしています。

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2019/03/22

〜介護は突然やってくる〜 その1。おふくろさん退院しました!

トーキョーも開花宣言、ミュンヘンも青空宣言、春はもうそこまできているミュンヘンより、グルスコット! 長いブログになります。よろしくおつきあいください

先日3月上旬に再度お見舞い帰りをしました。全日空218便、毎度お世話になります!わたし失敗しないので、の大門未知子シリーズをプレモル片手に最初からほぼ最終話まで見続けて12時間終わりました。

最近ANAの機内安全ビデオがおもろく変わって、オモテナシの国ニッポン、YOUたちの心を機上でもワシ掴み、サスガですな!とおもいます。目指せ観光大国ニッポン。



カイチョのお見舞い里帰りと重なって、クリスマスより入院していたおふくろさんが退院して、12週間ぶりに家に戻ってきました!長かった入院生活、コルセットをはめて毎日リハビリもがんばったし、ひとりでなんとかトイレにも行けるようになったおふくろさん、しかし3ヶ月間の寝たきりだった状態からは、なかなか元の体にもどるには難しい…。


退院3日前からカウントダウンです。痛みはまだあるものの、点滴は全部外れて飲み薬に切り替えられて、ベッドサイドにひとりで起き上がれるまでになりました。この頃は病院食を「豚のエサ」とののしったり、あと3日もここにいるのが嫌だと駄々こねたり…毎日まいにちほぼ病室の天井の眺めしかなかった長いながい入院生活、おふくろさん本当によくがんばったと思う。


退院の日、最後のレントゲンをとり、サイドツーブロックでかあくん似の整形外科のアサノ先生に診察してもらう。3ヶ月の入院で、血中のばい菌は1月中旬の時点で殺しきれていたが、脊椎にはいったばい菌はMRIやレントゲンでもすべてみきれないため、100%殺しきれているかといえば、今もそれはなんとも言えない。ばい菌が入った骨が非常にもろくなっていて、重力や筋力の関係で、背骨の位置が元の位置より少し下にずれてしまい、昔、脊柱管狭窄症で腰の手術をしたときにいれた金属のクギが骨に食い込むかたちになってしまっている (泣泣‼️) なので、動くときは必ずコルセットはつけておくように、との指示。「センセ、おふくろさんの背中の痛みは取れるんですか、これから少しでもよくなっていくのでしょうか?」のカイチョの質問には正直口を濁す先生。「…う〜ん…。現状維持がベストです」との答え。おふくろさん、自分で車を運転したり、買い物に行ったり台所に立って食事を作ったり…もうできないのかな。


そしておやじさんの車で家路へ!
家に帰れるので嬉しいおふくろさんですが、車の助手席に座るのも大変だった…介護タクシーをアレンジしておくべきでした。

そして家に着いてから、カイチョの実家は門から玄関まで高い階段を10段ほどあがらなくてはならなくて、おふくろさんはまったくもってひとりではあがることができなかった。カイチョとおやじさんで両脇をささえながら持ち上げて一段ずつ進み、なんとか玄関までたどりつく。「鬼ごろしの階段だ…」とおふくろさんがボソッとつぶやく。カイチョも昔からひどい階段だなと思ってはいたけれども、これはちょっとヤバい…。手すりをつけるとかのレベルの話ではない!外出など介助の手がないとまったくできないではないか!


実は退院前に、おふくろさんがこれから在宅療養で介護保険サービスを利用するにあたって、住んでるK市から要介護5との認定が出ました。レベルが1ー5まであって、いちばん高い要介護のレベルです。まさかまさかうちのおふくろさんに限って…とずっと思っていたけど、介護というのはほんとに突然にやってくるものなのだ…。これから先の両親の生活のことを一番に考えなきゃいけないけど、万が一の自分の老後のことを考えたら、なんだか歳をとるのがソラ恐ろしくなってきました。素敵に歳を重ねるとか言ってるどこじゃぁない、老いが怖い、歳なんかとりたくない、不老不死の薬が欲しい!(これ本音) 





家に帰ってからすぐさま、地域の担当ケアマネージャーさん、(このケアマネさんがおふくろさんの生活にあった介護サービスのプランをまんべんなく立ててくれる、いわばプランナーみたいな存在、そして生活に関するどんなちいさな不安や相談事にも応じてくれる) これから週3-4回きてくれる訪問看護師さん、そして腫瘍内科主治医のオグちゃんと連携して診てくれる在宅訪問医師の先生、手すりや介護ベッドその他生活に必要なものを手配してくれた業者さん、とにかくめいっぱい人が入れ替わり立ち替わりあり、おふくろさんもおやじさんもカイチョもくたびれ果てました。でも、ほんとにみなさん、とても頼りになるし親切であったかい人たちばかりで、まわりのいろんな方々に頼ってチカラをお借りしてこれから生活をしていくといった感じです。

病院図書でカイチョが読んでた本。ちょっとしか読めなかったけど、ものすごくしっくり心にハマることが書いてあったので購入予定。


この前のブログで電グル30周年のこと書いたばかりだったのにな…。しかし…今さら逮捕かよ、とも思いますけど…笑笑。作品没収とか販売停止とか、わけわかんないことやってんじゃねーよとも思います。世の中に影響を与える人でもっと悪いことしてる人はまだまだたくさんいるじゃないですか、トランプとかゴーンとか。

近所で出会った短足ブサカワ犬、日本にいる間はホントにトッティに会いたくてたまらなくて、犬を見るたびにボウズのことを思います。


本日も長いブログ最後まで読んでいただきありがとうございます! 介護は突然やってくる、その2もすぐに更新します。おふくろさんにどうぞ皆様の愛のエネルギーを送ってあげてください!みなさまの潔き一票よろしくお願いします!














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