2010/02/24

チャリでGO!アンコール遺跡群訪問(カンボジアその2)

今日もあっちぃ〜、シエムリープ3日目!
アンコール遺跡群はシエムリープの北部、奥深いジャングルの中にあります。市内中心部から一本に延びる道を延々と約7キロくらい北上したところ。この遺跡群の広さは東京都23区がはいるくらい!だそうで、有名なアンコールワットをはじめ、アンコールトムや他の寺院が点在してます。

なんせ広いし日中は極暑なので、一日Tuktukで移動しながら案内してもらうパターンが多いらしいですが、ここは体育会系のかいちょと奥さん。なんと市内でチャリを借りて、遺跡巡りをする事に決定!チャリも冗談ぬきで、一日1ドルで借りられます(笑)。それに、今回レンタルしたかごつきママチャリは、なぜかすべて、なつかしきニッポンからの中古品。奥さんのは京都府のもの、かいちょのは藤沢市の登録番号がしっかりはられてました。これって中古品?それとも盗難チャリ?日本でありあまったものが、めぐりめぐってこちらで大事につかわれてますっ!

市内から少し離れると、遺跡につながる静かな一本道になって…‥

welcome to Angkor の文字がみえてきたっ!

アンコール遺跡群は9世紀から14世紀にかけてアンコール王朝によって作られた寺院群。王たちは仏教とヒンドゥー教を崇拝し、その文化が美しい遺跡にたいへん色濃くあらわれてます。かいちょだって、美しき石作りの寺院や浮き彫り、石像たちを見たくて、ここまで遠路はるばる飛んできたんです。アンコール遺跡群に入るには、入場パスが必要。会長たちは3日間パス(US40ドル)をゲットして、丸2日間アンコール漬けで見所の寺院をほぼ見学できました。

だらだら紹介すると、しまいにはただの石の山にしかみえなくなると思うので、大きな有名どころ3つだけご紹介〜。

まずは、アンコール遺跡群代表、ちょー有名なアンコールワット(お寺の街)。知らない人は、まずいないですよね?12世紀前半にアンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって30年の年月をかけてつくられた寺院です。

こちらが西参道−アンコールワットは西を正面としてるので、こちらから入場

西参道をまっすぐいくと…‥みえたっ!(がびーん、修復中だ…‥)

アンコールワットの西参道保存修復プロジェクトには上智大学アンコール遺跡国際調査団ががんばってくれてます!我々の莫大な一口のあの寄付金もこれにつかってるんですか、イシザワがくちょー!?

はいっ、アングルかえて、もういっちょ!

アンコールワット寺院は中央にある塔が、古代インドの世界観の中で中央にそびえる須弥山(しゅみせん)が表していると言われ、それを囲む周囲の塔はヒマラヤ連邦、そこへと続く参道は現世と天界を結ぶ虹、寺院を囲むお堀は大海だをあらわしてるんだそうです。参道をわたってすぐにある第1回廊と第2回廊にはすばらしい浮き彫りがびっしりとうめつくされ、中央塔には第3回廊から急な階段を上っていきます(かいちょと奥さんは肌の露出が多すぎて拒否されました、びぇ〜ん。)

きもちいいくらいまーっすぐに続く第一回廊

その壁にはため息がでるほどびっしりと浮き彫りが!
これはラーマヤナ物語の一場面で、戦いのシーン

詳細まですごくこだわった浮き彫り、すごい!

第1回廊と第2回廊を結ぶ十字回廊

第2回廊はとくに華やかでなく、首を切られた仏像がたくさん。
仏像の首は内戦などのときに切られて盗まれたのが多いとか。

第3回廊と中央塔のあいだ。浮き彫りのある石がごろごろとおちてる。
遺跡保存ってこんなでいいの?

みあげれば、須弥山はもうすぐそこ!


第3回廊の外側はアプサラ(天女)の浮き彫りがほんとにゴージャス!
このアプサラ天国をみてるだけで、かいちょも昇天っ!

アンコールワットをあとにして、炎天下のなかママチャリで一本道をひたすらこぎまくる。切り開いたジャングルの中だから、湿気と暑さと道のほこりですごいけど、旅っちゅうのは、地図をかたてに自分の足を酷使して見てまわったほうが、印象にのこるもの。

次に向かうところはアンコールトム!アンコールトムは「大きな街」という意味で、一辺3キロ、高さ8mの城壁によってかこまれた城塞都市。巨大な四面菩薩が彫られた5つの門によって守られてる。12世紀前半にジャヤヴァルマン7世によりつくられ、都市の中央にピラミッド型のバイヨン寺院がある。

アンコールワットから10分くらいチャリをこぐと、ででーんとアンコールトムの南大門
が現れる。


アンコールトムの中心にあるバイヨン寺院

アップ。四面菩薩、みえますか?石の山にしかみえないか。

バイヨン寺院の特徴は、49の石塔の4面に掘られている人面像で、これは観音菩薩の顔だといわれているが、創建者である王の顔だという説もある。まさにクメールの微笑みで、お顔を拝見してるだけで、なんか心が安らかになるーまさに、微笑みに圧倒されまくりのバイヨン寺院。ちなみにバイヨン寺院は、「日本国政府アンコール遺跡救剤チーム」によって、修復工事がおこなわれてます。

バイヨン寺院の中からとったクメールの微笑み。きれいです。

ここにも美女がいましたよっ

寺院の石柱にもアプサラダンスが!


そして古代都市アンコールトムをぬけてひたすらチャリをこいで行き着くのは、タ•プローム寺院。同じくジャヤバルマン7世によって、12世紀前半につくられたこの寺院は、ジャヤバルマン7世の母の菩提寺。この寺院、じつはアンコール遺跡群のなかで、もっともロマンチックな寺院だそうで…‥あの不思議な唇のアンジェリーナ•ジョリーさまの映画、「Tomb Raider」もここが舞台となったそう。

高い木と石の寺院の共存する何とも言えず不思議な空間…‥

ロマンチックっちゅうよりかは、かいちょにしてみれば、他の寺院にくらべるともっとミステリアスで神聖な雰囲気がしました。なにがこのお寺さんの特徴かっちゅうと、古代の遺跡をガジュマルの巨木がすごい勢いでからみついてのみこんでいて、強くたくましい木の生命力を感じ、パワーをもらえるんです。その景色に、ただ圧倒されて、過呼吸になるかとおもいました!
こんな巨木にのみこまれたり…‥

こんなたくましい根っこを張られたり…‥

たくみに絡まられたり…‥

あっ、ココにも美女がいるよ!

あたりは石だらけ。木の生命力がすごすぎて、遺跡が壊れかかってるのか、
Dangerというサインをたくさん目にしました。

余談ですが、ガジュマルの木、種が鳥やこうもりなどの糞により運ばれ、水と土をもとめて遺跡の石の間にもぐりこむようにして根をのばしたんだとか。自然の力ってすごい、このパワーは人間にはとめられないけど、遺跡保存もぜひがんばってほしいところです!

有名どころ3つしかあげてませんが、アンコール遺跡群、本当に一度いかれるのをおすすめします。ジャングルからのほとけさまのおかげで心もいやされます。遺跡は石で照り返しもすごいし、石のやまをのぼったりおりたりもすごいので、若いうちにいっちゃったほうが正解です!アンコール遺跡群よ、永遠にあれ!!



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2010/02/22

緊急脱国!タイ&カンボジア大珍道中 (カンボジア偏その1)

ながらく更新おまたで、すんませーん!1月29日から3週間に渡って、アジアバコンスを楽しんできました、舞い戻ったミュンヘンもすこしずつ春に向かって前進中。

2年ぶりのタイ、そしてはじめてのカンボジア。とりあえず、最初っから撃沈でした。夜10時発バンコック行き、エロい紫のムンムンなタイ航空…‥ところが。ミュンヘン豪雪で、まってもまっても飛行機が飛べない(涙)。ゲートで待つ事1時間、機内で待つ事3時間、あげくの果てに離陸前に機内にて病人発生。飛行機のおしりから、緊急搬送で病人を運びだし、(かわいそうに、休暇にいくのが病院に行くはめになっちまったドイツ人よ)やっと離陸したのは夜中2時。4時間の遅延、ありえませんでしょう。そしてもちろん、バンコクに到着したときは、Siem Reap行きはすでに、かいちょたちを見捨てて離陸していたのでありました。でもブッダが微笑む国タイランド、ちゃんと次のフライトに乗せてもらった(よかった!)まではよかったが、カンボジアに到着すると、荷物がでてこない…‥かーっ、いつものパターンでロスバゲか。と、まぁ、初日にしてざっとこんな感じでした。

カンボジア入国にはビザが必要だよー。出入国カードにもアンコールワットが!

Siem Reapまではバンコク航空で約1時間弱。日本人が沢山のってました!
おまけに機内アナウンスもかわいいタイ人のスッチーさんが初々しく日本語でご案内!

Siem Reapの空港。入国審査が終わると正面にでーんと仏様がお迎えしてくれます。

カンボジアの目的はもちろん世界遺産、アンコール遺跡群訪問!なので、今回は遺跡のあるシエムリープだけの訪問となりました。長い間、アンコール遺跡を訪問するのが夢だったかいちょ。我らが上智大学、そして祖国ニッポン政府が無い金はたいて遺跡保存に協力してるし、東洋美術史専攻だった会長は、大学時代この遺跡について結構学んでいるのでした。(しかし、講義は午後一だったこともあり、最前列で勢いよく昼寝をしていたので、あまり内容は覚えてません)

バイクとTuk tuk のほこりで目一杯汚れてるシエムリープのくそ暑い市内で、バゲッジが届いた2日目は、2日間汗をすいまくった臭いジーンズとTシャツとスニーカーともおさらばし気分爽快!時差ぼけ調整もあり、短パン草履に履き替えて、ちょいとのーんびりと市内観光へ!すべてがUSドルで動かされる町、ビール1杯50セント、マッサージ1時間、5ドル。カイチョも奥さんも両手いっぱいに1ドル札をにぎりしめ、浮かれポンチで、うほうほカンボジア!
地元アンコールビール、おすすめ!50セントなんて、ひっくりかえりそうです。

みなさん、知ってます?タイの国境を超えると、食べ物が辛くなくなるんですよ。クメール料理も、どちらかというとベトナムに近い味付けで、日本人の会長好みのおなかに優しい味で、はなまるっ!
奥さんが朝食にたべてた生春巻き。1ドル50セント。
かいちょが毎朝たべてたヌードルスープ。おかゆもあります。

これはポメロサラダ、グレープフルーツや春雨、エビなんかがはいった
暑い夜にはさいこーのさっぱりサラダ。
カンボジアンBBQも食べてみました。焼き肉と鍋がまざったかんじ、おいしいよ。
ゲテモノ大好きな奥さんが、ヘビとワニの肉を食ってました。

Amokというカンボジアのカレー。タイのグリーンカレーに
味もよく似てるけど、辛くないんだな、これが!

シエムリープで泊まったのは、ゲイフレンドリーな「Ei8ght Rooms」、一泊25ドルです。ここは市内中心部から徒歩数分で、とても便利でした。部屋自体はとくにたいした事ないんですが、なんかこじんまりとしていい感じだったので、決めてしまいました。
ほこりっぽいホテル前。アジアだね〜。

 
フレンチっぽい外観の建物がいっぱい。かいちょたちの部屋は
上部のバルコニーのあるお部屋でした。
ピンクのタイルがしきつめられたロビー、かわいい!


シエムリープの中心部は、庶民の生活が見れるオールドマーケット、ぎらぎらとパブが軒並みならぶ「パブストリート」を中心にぎゅっと縮小されてあるので、まわりやすいです。カンボジアって、親日の人が多いみたいで、日本語でやたらと話しかけられました。男の子も女の子も人懐っこくて、笑顔がとっても素敵でした。
マーケットの外にはバイクが永遠とならぶ…‥。

これぞアジアなオールドマーケット!原始的なモールみたいななかにごちゃごちゃと
お店があって、なんだかさっぱりわからない

ほんとにパブ通りっちゅう名前なんです (もちろんアイリッシュパブもあるよ)

パブ通り、毎晩にぎわってます、Siem Reapのカオサンロードみたいもんかな?

日本と似てるところ:電線がいたるところにあるのよ

もちろん、アジアには欠かせない屋台もあるよ。(もちろん夜のみ営業ね)

この国がカンボジア王国としてやっと歩みだしたのは、つい最近の1993年。1953年までは90年間にわたってフランスの植民地であり、その後は内戦を繰り返し、1975年からは共産主義思想のポル•ポト政権のもと、都市住民の農村への強制移住や知識人の大量虐殺などの尋常でない出来事はまだ記憶に新しいかと思います。悲劇的な歴史を歩んできたこの国は、医療制度などがいきわたっていないためか、平均寿命は50代前半で、人口の1/3は15歳以下が占めるとか。だから、小学生くらいの小さな子供たちが物を売ったりして働いているのは、普通に見かけるし、学校にいかないで一生懸命朝から晩まで働いている子も多い。でもみんな、すごくかわいい、そして元気なんですよ、生きる活力がにじみでているっちゅうか。こういう世界をのぞいて、なんだかカイチョ、胸が熱くなりました。ばりばりな先進国に住んで、何不自由もないくせに、文句ばっかりいう自分がなんだか恥ずかしくなっちゃいました。

珍道中1日目にオールドマーケット前でみた夕日には、なんか感動しました!アジアだよな〜、胸キュンです。

おつぎはおまたせ、アンコール遺跡だよ!

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