2018/01/28

我が最愛のおふくろさんを病魔が襲っています。

今日は愛読者のみなさまにこの場をお借りして、ひとつご報告しようと思ってることがあります。カイチョのおふくろさんのことです。

カイチョのおふくろさん、読者のかたにはご存知のかたも大変多いのですが、昭和19年10月生まれ、千葉県出身、天秤座のサル年。とにかくいろんなことに興味旺盛な人で動いてることが大好きで、いまだにエアロビだのラテンダンスだのをジムのクラスで前列陣取ってやるような、そんな母です。芸術を愛し、自然を愛し、オシャレをすることが大好きな73歳。愛車は最近買い替えたMINI。リア充間違いなしのそんな母なんですが、じつは20年以上もリュウマチを患っており、それでも薬で痛みを抑えて体を動かすことでなんとか病気と付き合ってきました。しかし近年それに加えて2回の脊柱の手術、目の手術、糖尿病、脳梗塞と…いろいろ病気が乗っかってきました。ここ2年くらいずっと貧血気味でお風呂など絶対長湯できないと、盛んに愚痴こぼしてたんですが、カイチョも「貧血かぁ、なんでだろ??」と漠然に思ってたくらいでした。

11月末にカイチョが里帰りしたときも、会って開口一番 「風邪をひいた!」と、口角ヘルペスができていて体調絶不調…カイチョが2週間滞在してる間に2回くらい熱を出していて、とにかく日本の木造の家っちゅうのはまじ寒いですから、風邪がなかなか治らないんだなと思ってました。大熱だした翌日も、無理しなくてよかったのに熱海に温泉に一緒に来てくれて…ここでも貧血ですから長湯はできなかったわけですが。ただなんとなく顔色も土色というか血色が悪いし…以前よりも痩せてしまったし…でも本人は口は達者ですしいつもと変わらずなので、加齢で免疫落ちてしまって風邪こじらせただけやな、と思ってたのです。

ところが、カイチョがミュンヘン戻ってきてからの12月中もオフクロさんの体は治らず、微熱がでたりさがったり。微熱が続くというのは非常に怖いもので、からだのどこかに不調があるということ。やっと重い腰をあげて長年リュウマチでとことんお世話になっている医大に検査に行きました。診察にかかったのは、リューマチ内科。ここでは風邪の症状がないから、もしかしたらリューマチ熱かもしれない、といわれたらしいですが、そのとき念のため検査でとった胸部レントゲン写真で肺と肝臓に影を発見。すぐに循環器科に回されて、そこからまた専門のクリニックでPET検査という、がん細胞に目印をつけるスキャン検査にまわされました。

そのPET検査結果と年末ぎりぎりにやった内視鏡病理検査の結果が1月9日にやっとでて、進行性悪性大腸がんステージ4と診断されました。レントゲンの肺と肝臓の影はそこから飛んだ転移巣。PET検査ではリンパ節にも多発転移が認められました。主治医の治療方法の提案は、遠隔転移が認められるので、原発巣の大腸の腫瘍を切れないから、(というか、恐らく切っても転移巣もあり目に見えないがん細胞も血流に乗って体を巡ってるため、延命効果があるとはわからないから) 全身抗がん剤で治療を進めたいとのこと。まさにカイチョがネットでしらべた通りの答えでありました。

帰国でいつも立ち寄る明治神宮様の絵馬にオフクロさんのことしっかりお願いしました。


大腸がんというのは、日本人女性のがん死亡のなかで第1位を占めてます。まさかうちのおふくろに限って…それも大腸がんなんて…と、いまだ現実をしっかり受け止めきれません。大腸がんは腫瘍ができる場所によって自覚症状がほとんどない場合もあり、おふくろさんはちょうど盲腸のあたりに腫瘍ができているようで (体の右下腹部)、右部分の大腸にできる腫瘍は左側にできる場合よりも、検査などで早期発見しない限り、進行がかなり進んでから、貧血、下血、発熱、お腹の痛みなど体の不調が出始めてはじめて気がつくパターンが多いのだそうです。母はリューマチやほかの病気で血液検査やらいろんな検査をたくさんやっていたはずなのに…肝心な健康診断、人間ドッグというものをまったくやっていなかったのです。

そんなニュースがお里から忙しい年の瀬に届いて、クリスマスも年越しも、お祝いはしたものの、気がつけばカイチョの頭はほかのことぐるぐる考えてるし、泣いてますし、ほんとにお祝い気分ではなくて。とりあえず、2月の毎年恒例のタイへの里帰りは泣く泣く全キャンセルし、日本へ今月弾丸で飛んで先週戻りました。1月元旦あけから、12月の疲れがどっと出たのか、39度の高熱が続き食欲も落ち、またお腹の痛みも日に日に増して行ったおふくろさん。カイチョが到着した1月14日、想像していたよりもずっと具合の悪い母をみて涙がでました。つい1ヶ月前にはあんなに口も達者でMINI運転して台所にも立っていたのに。ひどい腹痛と膨張感と吐き気で食べれない、立てない、動けない、ひとまわり小さくなって痛みで衰弱しきってました。緊急で病院に行くと、大腸がんにありがちの腸閉塞を起こしていて、ガスや腸液でおなかがパンパンにはれていて、ほんとに痛かったろうに辛かったろうにと思います。この世代の人たちはほんとに我慢強いから、多少の痛みとか歯を食いしばって我慢する傾向にあるんでしょうか…とりあえず19日に予定していた抗がん剤治療は延期になり、17日からこの腸閉塞を治すために現在も入院しています。

毎日電話やチャットしてますが、日々お腹は良くなってきているみたいで、声は元気そうです。お腹がすいた!とか、あの看護師が親切じゃない!とか最近は文句も出てきました。腸閉塞って腸を休ませなくちゃいけないので、絶水絶食で本日13日目突入、高カロリーの輸液だけで生きているのです…カイチョ、人間ってこれで生きていけるのかと密かに感動してます。が、この腸閉塞を再発させないために、来週再来週あたりに大腸の腫瘍切除をすることになりそうです。もともとは腫瘍は切除しないという主治医 の先生の提案でしたが、やはり切ったほうが良いのでしょう。その手術のためにいまは輸液で体力をつけてもらわないと。その手術が無事終わって体力が完全に回復しないと、がん治療がはじまりません…。ほんとに今後の治療の見通しが全くたってなくて、カイチョ家の不安は募るし時間は刻々と過ぎていってもどかしいばかりなのですが、こればかりはしょうがない、なるようにしかならないんだな、と痛感してます。

カイチョはこれからおふくろさんを支えていくために頻繁に帰ります。悪いほうには考えたくないけど、もしかしたらもしかしたら、これがカイチョがおふくろさんにできる最後の親孝行になってしまうかもしれない。朝起きて、これが全部悪い夢であったらいいなと毎日思ってます。気を確かにカイチョ家みんなで母に寄り添って、支えていきます。病気の母のこと、カイチョブログに書こうかどうかずっと迷ったんですが、カイチョのたくさんのお友達に愛されている母なので、やはりこのことは書いていこうと思いました。カイチョもミュンヘンで胸が張り裂けそうな毎日で、心崩れてしまうときもあるかもしれません、その時はみなさんぜひ弱いカイチョにビンタをして励ましてくださいね!母が少しでも良い方向に治っていくように、母のことを思い心をこめてこれを書いてます。

明治神宮様でいつもひく大御心。ビンゴなことが書いてあってびっくりしました。カイチョ、心こめて父母に仕えていきます。


カイチョのおふくろさんに愛のエネルギーをいま送ってるよ❣️という方、ポッチンポッチンと!今日もご訪問まことにありがとうございます‼️


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