2017/01/22

デイムミツコ、ミュンヘンに現る!

こんちは〜〜、あまりの寒さで肩かちかちで首が回らなくなってしまったカイチョです。ヤバイ〜〜。まったくもって、この寒さいつまで続くんでしょうかね…先日17年もお世話になってる某科の先生とこ定期検診いったんですが、先生はミュンヘン郊外の田舎にすんでるので、ミュンヘン市とやはり気温差があり、朝出勤時など、だいたい家のあたりはー16度だけどミュンヘン市はー9度とかなのよね…。なんちゅーこった!

最近寒くてナイトライフとかもう体力も気力もなくて全然お手上げです。バーでビール数杯のんで、冷たい空気に当たるとカーンッと一気に血圧上がるんだか、酔いが一気に回って家に帰るのも一苦労。雪国ライフはカラダにいいことひとつもありません。そんなイケイケなナイトライフ中断中なわけで、先日金曜日、奥さんと一緒に清く正しく正装して、ピアノコンサートに行ってまいりました。ピアニストはデイム・ウチダミツコさま、場所はレジデンツ内のヘラクレスザールというホールです。

カイチョ家の前に広告塔があるんですが、そこで去年、先日のみっちゃんのコンサートのポスターが貼られてたんです。奥さんに「カイチョ、この人知ってる?」って聞かれて、あまりピンとこなかったんですが、日本人名だしレジデンツでやるっちゅうからにはビッグな人なんだろうなとは思い興味を持ちました。その数日後、奥さんがたまたま読んでいた小説に「ウチダミツコのピアノのような音でナンチャラカンチャラ…」という表現が出てきたらしく、奥さんが大興奮!そしてカイチョも、クラシックが大好物な祖国のオフクロさんに電話で聞いて見たら、「カイチョやぁ、ミッちゃん知らんのか!ミッちゃんは日本ではあまり弾くことないから、そんな珍しいチャンス逃しちゃいかん!」と、鼻フガフガ息切らしながら言うんで、今回コンサートに行くことになったのでした。

 
はーい、オデオン広場からホフガルテンにはいり、ヘラクレスザールの正面玄関へ。完璧、天然冷凍庫でっせ!雪がずーっとパウダーのまま。

 
ヘラクレスザールの正面玄関です。暗い〜〜‼️

中に入ると

 
この先のクロークでコートを預けて

 
階段上がりますですよ〜〜!この階段とこにかかってる、青い絵画…なんかすごく惹かれたんです。キャンバスにオイルじゃないかと思います、アブストラクトな青い作品なんだけど、瑠璃色で綺麗です!

 
どこにいってもリセプションホールで、じいさんばあさん談話してます。しかし今回は年寄り率高し!カイチョ、体力も気力もヒィヒィいってるのに、こんなところにきては老人に生気をますますすいとられそう!生き血吸うかのごとく若いベイブたちのなかにマギレタイ…

 
談話ホールぬけるとコンサートホールです。初めてきました!キャンッ (カイチョの乙女心揺すぶられたときの嬉しい悲鳴)
なかなか空間があっていいです!

ここヘラクレスザールは、レジデンツに隣接しており、もともとルードビッヒ一世の謁見の間として使われてきた玉座のある大広間だったそうですよ。それをリノベしてコンサートホールにしたのだそうです。収容客数1800人以上、1986年にイザールの向こうにガスタイク音楽ホールができるまでは、ミュンヘンのクラシックコンサートのほとんどがここで行われたんだそうです。ヘラクレスザールという名前の由来は、上の写真にもありますように、ホール内にかけられているギリシャのヘラクレス神話をモチーフにしたタペストリーからだそうです。このタペストリーは会場内の2階両サイドにかけられていて、1556年にバイエルン公のアルブレヒト5世によって作成されたもんだそうです。

 
カイチョたちの席前から10列目。一番はじっこでしたが、ミッちゃんの指先の動きが素晴らしくよく見れました。もうなにかにのりうつられた感じで演奏されてました!

デイム・ウチダミツコ…1948年に熱海で生まれた彼女は日本人でしたが、現在は英国籍を取得してロンドン、ノッティングヒルに住んでらっしゃいます。外交官のご家族とともに12歳のときにウィーンに引っ越し、ウィーン音楽院で学び、ロンドンへ。彼女のパートナーは「世界最高の知性100人」に選ばれた、英国の上級外交官ロバート・クーパー氏。またミツコは大英帝国勲章 「デイム」Dameの号を受章しています。エリザベス女王から経済人、文化人、芸能人、スポーツ、社会的奉仕活動などで貢献した人に贈られる勲章です。

英国、ザ・ガーディアン紙がみっちゃんとに独占インタビューを記事にしてましたので、カイチョがオモロイと思ったことここに訳しておきます。

1.ミツコの人生のサウンドトラックにする曲は?
モーツアルトのMarriage of Figaro, この曲には生死以外全ての人間の感情が表れている。

2.ミツコが熱狂的になってることは?
ツールドフランスとスドク。ミツコはスドク10に挑戦中。

3.音楽以外でミツコが儀式的にきまっていつもすることは?
ダージリンティーの春摘みの一番いいものを買って、次のがでるまで1年間飲む。

4.ピアノについて
シュタインウェイのピアノを4台所有。一番古いのは1962年に作られた、ニックネーム "The oldie"。まだまだ現役の音。
2番目は練習用。3番目はニックネーム、"The boy from Munich", スポーツカーに乗ってるのと同じ感覚。4番目はまだ若いピアノ。ヨーロッパの都市どこかに保管できる家を探したい (どうやらミツコはコンサートごとに自分のピアノを会場に運ぶこむらしい)

5.日本で生まれ、ウィーンで育ち、ロンドンで生活とかなり国際色ゆたかな人生をおくられていますが…
3ヶ国語全ての言葉が残念ながら完璧ではない。日本人の妹や身内とは日本語、それ以外はほぼ英語で生活。音楽的なことを考えたりするときはドイツ語、ウィーンで音楽を学んだのがドイツ語だったから。


 
デイムミツコの演奏は、優しくそして力強く、さまざまな感情が素直に表現されて、彼女という人を垣間見れるような演奏でした! 老人率8割でしたけど、聴きに行ってよかった!そしてカイチョもデイムのように、3カ国語の言語がすべて中途半端…それでもデイムのピアノの音色のように、人生めげす、優しく力強く、感情素直に丸出しに楽しく生きていきたいと思いました!


カイチョ、バレエもピアノも幼い頃習っていたんだけど、くそ大っ嫌いなお稽古事だったんだよね…だから長続きしなかったけど、幼いカイチョのキモチワカルヨ…というかた、ぜひポチポチっと!子供には嫌なこと押し付けたり習わせたりすると、カイチョみたいなロクデモナイオトナになりますから、世の中の親御さんたち、くれぐれもお子さんのお稽古事選びは慎重に‼️

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1 件のコメント:

  1. おふくろさん2017年1月25日 15:36

    いいな、いいな、こんな素敵な歴史的ホールで
    しかも私の大好きな内田光子の
    ピアノソロリサイタル。
    近年日本ではほとんど演奏会ないので、
    ほんと、うらやましいです~。
    彼女のプロフィール見てほんとすごい人なのね。
    ますますファンになりました。
    私は、彼女の弾く
    モーツアルトのCDを聞いて我慢です。

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