2016/11/08

あのオモテナシを忘れない…カイチョの義理でも親孝行!

時間がたつのが早すぎて、浮き世に在住してるカイチョはこの世についていけません。10月最後の週末であっちゅうまに冬時間になった翌週には、待ってましたのごとく、おめでとう初雪観測ミュンヘンでございます。サブッ〜、まじ中年の骨肉に寒さがしみるぜ。

 
ハロウィンがお盛んではない国は先取りでクリスマスで勝負します。
デパ地下はハロウィン前からクリスマス一色になってました。

 
アドベントカレンダー も売り場制覇しまくり。これ、たぶんろくでもないチョコしかはいってないでしょうが、めちゃくちゃ高いんですがな… そんなに救い主の生誕祭を待ちわびてるんかいなー!


奥さんとのイタリア珍道中をあげてるヒマなく時間がすぎちゃったので、ローマ編はこのお写真だけで失礼します。
 
みんな大好き、アン王女になれるスペイン広場!以上。



先週8年ぶりに奥さんの両親がダブリンからミュンヘンに参上!ミュンヘンに来てくれたのは現在のアパートを購入して改築した年のクリスマス。この年にカイチョのウツが輪をかけてひどくなりまして、寝たきり状態のクリスマスでした。みなさん、知ってます?クリスマスって、じつはこちらでは自殺者が多い時期なんですよ…なぜかというと、こちら西洋の国々ではクリスマスは家族とともに過ごすもの。孤独に過ごしてる人が孤独に押し潰されて勢い余って自ら命を絶ってしまうんです。泣けて来る…。

で、話がそれた。カイチョの義理の両親、両方とも80歳越えですが、とりあえずは飛行機にのって来れるくらい元気です。

でもやっぱり長い間顔を見てないと、人間歳とりますね、最後に会ったのは2年前のダブリンでしたが、今じゃふたりともひとまわりしぼんでヨボヨボになってました。オトーチャンは肩や膝などが悪くて、手術せなあかんレベル。歩行も少しあぶなっかしい感じです。オカーチャンはびっくりするくらい足腰元気なのですが、初期の認知症で、同じ話や質問をかなり頻繁に繰り返します。空港にお迎えに行って一目あっただけで、来てくれた嬉しさよりも老いていく姿に悲しくなってしまいました。

前日、カイチョのおふくろさんと話してたときに、「カイチョや、人間だれも好きで歳なんてとっていくもんじゃない!しっかり面倒みてやりや!」と電話越しに一喝されたので、今回はココロが折れる寸前まで気を使いまくってオモテナシしようとココロに決めてたカイチョなのでした。

 
80越えのオトーチャンとオカーチャンです!ブログ初公開!トッティもなつきまくり。

しかしやはり80歳超えてる老人ふたりを面倒みるのは結構たいへんです。ごはんのこととか、観光とか老人ならではの毎日のアクティビティとか…あちらも相当わしら生活にあわせようと気を使ってくれたとは思うのですが、せっかく来ていただいたから、できるだけ彼らにはカイチョたちが合わせてあげたい…けどなかなかあわせられないこともありました。そしてやっぱりカイチョ、いつもひとりで静かに暮らしてるんで、あの英語の弾丸トークにはまじ疲れるんです。ちょっとはいいんですが、これが丸一日しゃべくってるとなると口が痙攣します。日本は緑茶にセンベイであーでもないこーでもないですが、オトーチャンとオカーチャンはわざわざアイルランドからティーバッグ一箱持って来て、クッキーとかチョコとかつまみながら永遠にしゃべくってるんです。会話のトピックなんて、ほぼアイルランドの近所話、奥さんが昔なにやったーあれやったーのはなし、オトーチャンオカーチャンの兄弟のはなし、家族で昔いった旅行のはなし、奥さんが学校で一緒だっただれそれの話、教会のはなし、などなどまじ身内のはなしすぎて、義理の息子が入る余地がまるでない会話です!それでオカーチャンはカイチョに同じ質問を繰り返す…カイチョと奥さんはどこで知り合ったのか?と。そういうんで、オツムがかなりつかれまして、カイチョはそっと退室して隣の部屋でミミにイヤホンはめこんで、youtubeで世界の日本人妻はみた!を見てましたよ…。

 
これが奥さんの実家で愛飲されてるアイルランドのバリーズティ。すごい量でしょ?アイルランドはイギリスよりも紅茶消費量が多いのだそうです。カイチョ、コクビかしげながら、いやぁアイルランドでティープランテーションなんてあったっけか?と奥さんに真顔で聞いちまいました。

案外老人や子供と一緒に住まないとわかりにくいのかもしれないこともいくつか気がつきました。ミュンヘンは石だたみで歩きにくいのは確かですが、老人は5ミリとか1センチとかすこしの段差でもよろけたり転んでしまうこと。駅構内は階段がおおくてエレベーターがすくないこと。暗いヨーロッパのホソボソとつく街灯は老人にはまったくもって役にたたないこと。雨の日などスリップ注意とか危ないところになんの注意書きもないことナドナド。


そしてオカーチャンの認知症…カイチョは今回うまれて初めて認知症患者と接しました。まだまだ初期ですが、同じ質問を繰り返すたびにその都度あたかも初めてこたえる感じで対応してましたが、3日目には疲れました。それにオトーチャンからは、オカーチャンに対して Do you remember〜という質問はムダだよと言われ、軽くショックを受けました。カイチョの親には会ったことがないと言い張るオカーチャン…でもね、オカーチャンはカイチョと奥さんの結婚式で、綺麗な桜の満開の季節に遠路はるばる日本まできてくれてるんだよ、それも忘れちゃったのかな…。カイチョのリビングに結婚式に両家の親と一緒に撮った写真を飾ってるんですが…たぶん見せたら、まったく記憶がない写真にオカーチャンが動揺しちゃうんじゃないかと思って、こっそり奥にひっこめました。カイチョ御殿、そんなにひろいわけじゃないですが、認知症患者さんは自分がどこにいるのかすらわからなくなりますから、カイチョ家で何度もトイレを探して玄関からアパートの外にでてしまいました。これが認知症患者さんがやる俗にいう徘徊そして迷子になると言われるものか…と実感しました。オカーチャンはたぶんいろんなこと忘れててもまだ生活に支障はでてないしなにしろ健康なのでハッピーだと思います。ただ日ごとに病気が進んでいくオカーチャンを見るのがつらい、悲しいというのは奥さんもカイチョも一緒です。

カイチョのオモテナシがどれだけオトーチャンとオカーチャンに届いたかはわかりませんが、奥さんとたくさんおしゃべりしまくって時間をすごし、いつもアイリッシュがつれてくる雨雲も今回はまったくなくて毎日晴天のなか、とりあえずミュンヘンを満喫してくれたようなのでヨカッたと思ってます。

義理のオトーチャンとオカーチャンには、ミュンヘンにきてもらってホントに感謝してます。奥さんは半年に一回は実家に帰ってますが、おそらくカラダとオツムがまだ動くうちに…ミュンヘンをもう一度みておきたいというのと、婿がなかなかダブリンにきてくれないから様子チェックっちゅうのもあったかもしれません。とりあえずは少しだけでしたが、オトーチャンとオカーチャンに義理の親孝行できてよかったです。


人間、だれでも老いていくもんです。好きで歳とってくわけじゃない…おふくろさんの言葉がココロしみました。さて、義理の親の次はカイチョの親の番です。今週末から親不孝もののムスコが決死の親孝行しに、太陽が昇る国に里帰りしまーす!ニッポン待ってろよ〜!

いやぁん、カイチョと一緒温泉入りにいきたいワンというかたぽっちんポッチンと!
食べたいものが多すぎてすでにお腹いっぱい、目が回る!

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